家がベビー用のおもちゃで溢れかえってきました。積み木みたいなおもちゃ、カミカミできるおもちゃ、絵本、音のなるおもちゃ。その種類は多岐にわたります。自分が子どもだったころも思い返せばおもちゃに囲まれて生活していました。それが今度はおもちゃで囲む方になるとは。
与えられる側だった立場から、与える立場になって変わったことがあります。それは「こういうおもちゃで遊んでほしい!」というエゴです。特に吹奏楽や音楽好きだった私はベビーに音楽系のおもちゃを与えたくなります。
今回は、そんなおもちゃの中で、私を困らせた「とある商品」があったため、すぐさま別のおもちゃにチェンジさせたという事件のお話です。
今回は、『アンパンマンのミニキーボードの音程が狂っていたので、すぐさまCasiotoneに取っ替えた』をご紹介します。
鍵盤とキャラクターが連動!アンパンマンの『おそらでコンサート』とは。
日本の赤ちゃんが大好きなキャラクター「アンパンマン」。アニメからグッズ、お菓子等。赤ちゃんはアンパンマンに育てられたとっても過言ではありません。
そんなアンパンマングッズのひとつに、ミニキーボード「おそらでコンサート」があります。ド~高いド(白鍵)のみの超簡単キーボード。ピアノのファーストコンタクトにはバッチリの最小構成です。更には、キーボードを押すとアンパンマンの人気キャラクターが飛び出す仕様。かわいい。
対象年齢は堂々の1歳から。うちのベビは現在8ヶ月。ちょっと背伸びしたおもちゃです。鍵盤を理解して押すことはできませんが、「音がなる」という点だけでベビにとっては大変面白いおもちゃのようです。キーボードよりもアンパンマンたちが飛び出す仕様にゾッコン。
このキーボード、赤ちゃんを虜にするように設計されているようです。しかし、唯一問題点があります。それは、内蔵されているメロディーです。
恐怖の内蔵メロディ
最初から5曲のメロディが収録さています。
- アンパンマンのマーチ
- 大きな栗の木の下で
- むすんでひらいて
- ちょうちょう
- もりのくまさん
の5曲です。音楽の監修は池田公正先生。
おしゃれなジャズピアノを奏でる、とても格好良い先生です。確かに収録された曲は、ジャズ調になっていておしゃれなアレンジとなっています。
しかしながら、全ての曲の音程が「うまく狂っている」のです。まともに聞くことができるのは「アンパンマンのマーチ」と「森のくまさん」で、他の曲は大幅に音程がおかしいです。おそらくですが、ピアノの音を同時に鳴らすことができるこのキーボードで同じ音を鳴らすと、かき消えてしまうため、「弾いている感覚」がつかめないためだと思います。結果、少しずつ音程をずらすことで、「弾いている感覚」を演出しているようです。
もちろん、このキーボードは欠陥商品ではない
この小さなキーボード、なんと音量選択ができるのです。電源ON時にON/OFFのボタンを押しながらドの音を押すと、音量を変えることができます。大小の2段階ではあるものの、以外に助かる機能です。
音は440hzに合わせてあるため、変な音を覚える心配もありません。ここに小さく「鍵盤音のみになります。」という注意書きがあるので、曲は変えられているのでしょう。
また、メロディ演奏後はアンパンマン、バイキンマンがランダムで演奏を褒めたりしてくれます。言葉の意味を理解できるようになると、やる気アップに一役買ってくれそうです。
弾いて楽しい。見ても楽しいキーボード。
キーボードを正面から見るとこんな感じ。鍵盤に星が書いてあり、そこにドレミが書いてあります。鍵盤を押すと、アンパンマン仲間たちが対応した音でぴょこんと立ち上がるような仕組です。かわいい。
アンパンマンはソに割り当てられています。ドミソを鳴らすと、ドキンちゃん、バイキンマン、アンパンマンが立ち上がる仕様。なんだかんだ仲良しなんですね。
そして、アンパンマンのキーボードを封印することに。
と、ここまでアンパンマンキーボードを紹介してきましたが、やっぱり変な音程のメロディは聞いていて頭が痛くなりそうだったので、ちゃんとしたキーボードに変更することになりました。移行先は幼稚園などの学校施設でもよく目にする「Casiotone」です。
アンパンマンのキーボードからすると一気にレベルアップですが……。
「楽しいだけではなく、正しい音程もちゃんと聞いてほしい」という親のエゴより、Casiotoneとなりました。
パッケージデザインからもうすでに格好良い。
パッケージデザインもおしゃれ。ダンボールの素材感にコミック調のイラストがプリントされているデザイン担っています。おしゃれい。
背面も無駄のないおしゃれなデザイン。ちなみにACアダプタは別売り。持ち運びメインで使用するため電池運用ですので、うちではACアダプタなしで運用です。
では、開封。Casiotone、艶と高級感があります。素晴らしい。
デザイン、機能、シンプルさ。全てが完璧。
デザインはとても格好良い。ブラックの他に、ホワイトのデザインや、「UK-01」という赤いデザインのものもありますが、やっぱり黒がおすすめです。マットなブラックが高級感とおしゃれさを演出します。なお機能は全て同じため、お好みのものを選択してください。
機能面は、ドレミしかないアンパンマンのキーボードと異なり、ちゃんと黒鍵も用意されています。音階も2オクターブあり、オクターブボタンでオクターブを送ることができるようになっています。素晴らしい。収録メロディも10曲、リズムは50種類、音色は100種類。音量も多段階調整可能です。最高。
すぐ使うなら、電池は忘れずに。
電池は単三電池6本が必要。以外に多くてびっくり。最近電池離れが加速しているので、電池は別で用意することを忘れずに。
キーボードの裏面には小さなゴムが埋まっているので、床やテーブルを傷つける心配はありません。滑り止めとしてもかなり優秀な素材感です。
実際にCasiotoneを使ってみる。
アンパンマンキーボードを弾いていた時と思うと、完全に楽器です。ピョコピョコ出てくるアンパンマンと仲間たちはいません。メロディが終わっても、アンパンマンとバイキンマンが褒めてはくれません。しかし、確実にCasiotoneのほうが教育上良いといえます。
我々親としても安心して聞いていられる。
今後はこっちのキーボードをメインとし、アンパンマンのキーボードはサブとして運用していこうと思います。
使っている時に注意したいこと。
2点だけ、Casiotoneを使うときの注意点です。大人が使用するにあたっては、普通に使えますが、赤ちゃんが使っている間は、しっかり見ててあげてほしいと思います。
まず、キーボードの間に指を挟む危険性があります。アンパンマンキーボードは指を挟む隙間がありませんでしたが、Casiotoneはキーボードの白鍵の端が薄いため、小さな指を挟む危険性があります。お気をつけください。
また、ミニとは言え、かなり重たいキーボードとなっています。棚やテーブルから落とすとかなりの衝撃になると思うので、可能であれば床での使用がおすすめです。
うちでは必ず床で使っています。
小さな子供を想定して作られたアンパンマンのキーボードと比較すると、おそらく他にも注意したい点はあるかと思いますが、まずは我々親の目の届く範囲での使用をおすすめします。
さいごに
今回は、アンパンマンのキーボードを卒業させ、Casiotoneに移行したためCasiotoneのご紹介しました。
ミニキーボードは他にもヤマハ等から発売されているため、電化製品屋さんやおもちゃ屋さんでぜひ比較検討してみてください。種類、機能が豊富で多様なミニキーボード沼に入らないよう、ご注意を。
それではまた。
コメント